
第58第理事長 田中 大介
【はじめに】
1970年に明るい豊かな社会の実現を目的として設立された船橋青年会議所は、2026年度で57年目を迎えます。
これまで多くの先輩諸兄姉の妥協なき研鑽により築き上げられてきた伝統と英知の結晶であるこの船橋青年会議所は、半世紀以上にわたり船橋のまちのより良い未来のためにJC運動を継続し、組織としての発展のためにJC活動を展開して参りました。
この歩みを止めることなく未来へと繋ぎ続けていくことは現会員である我々の責務であります。
その責務を果たすため、自立自活する船橋青年会議所を再構築し、未来永劫輝き続けられるよう伝統と意志を受け継ぎ本年度もJC運動及びJC活動を展開して参ります。
【個の尊重と適材適所による効率的な組織運営】
組織において重要なのは個々の能力を尊重し、それぞれの得意分野を活かせる適材適所の環境を整えることです。なぜなら、組織とはメンバーが互いに欠けた部分を補い合い、一人の力ではなく共に手を取り合い一つの目標に向かって努力していくことでより高い成果を上げられるというメリットがあるからです。そのうえで、このメリットを最大化するためにはメンバーが自ら考え、主体的に行動し、リカバリーが容易な体制を築くことが求められます。
確かに、青年会議所は「修練・奉仕・友情」の三信条のもと、苦手なことに敢えて挑戦することで成長していく場でもあります。しかしながら、我々の最終的な目的は明るい豊かな社会の実現であり、そのためにはより効果的な行動を起こすことが目的達成への大きな一歩となります。
だからこそ、多様な個性を持つメンバーがそれぞれの得意分野を活かし、その多様性を融合させてこそ新たな価値が生まれ、船橋のまちにより大きな影響を与えることができると考えます。
そして、最大化された組織力からどのような成果が得られるかという好奇心を胸に、個々のメンバーがその結果に心躍り、心から「楽しい」という感情が湧き出るようなJC運動及びJC活動を展開できる組織となることを目指して参ります。
【自身の意識改革の先にある会員拡大】
我々青年会議所は、40歳で卒業を迎えるという特性から常に新しい会員を迎え入れなければ、組織の存続が難しくなるという性質を有しております。そのため、会員拡大は常に急務であり、全メンバーの理解と協力が不可欠です。
会員拡大を実現していくためには、まず船橋青年会議所の魅力を我々一人ひとりが自信を持って発信していくことが重要です。その前提として大切なのは、「自分たち自身がこの組織を好きであること」です。それは、自分たちが心から好きだと思えるものでなければ、他人にその良さを伝えることはできないからです。
また、外部から見た船橋青年会議所が魅力的に映るためにも、我々自身が自分たちの活動に誇りと充実感を持っている必要があります。その内に宿した自信こそが、共感を呼び、新たな仲間の心を動かすのです。
船橋青年会議所の最大の魅力は、強い団結力にあります。それは、妥協なきJC運動及びJC活動の賜物であります。だからこそ、まず我々自身がその価値を認識し、好きになること、誇りを持つことこそが会員拡大に繋がっていきます。
そして、一人ひとりが意識を改革し、船橋青年会議所の魅力をメンバーそれぞれが誇りを持って発信していくことで新たな共感者を増やし、賛同者としての仲間を増やしていけるよう努めて参ります。
【好奇心により自ら学びたいと考えられる青少年の育成】
現代社会において、子どもの成長に不可欠な体験の機会が平等に提供されていない、いわゆる体験格差が問題視されております。多様な体験や経験は子どもの好奇心を刺激し、思考力や社会性などを育み健全な成長を促します。中でも「知りたい」「やってみたい」といった好奇心は成長の過程における最も強い原動力であり、自ら学ぶ力を育てる起点となります。
また、我々船橋青年会議所はこれまでに数多の青少年育成のための事業を行ってきました。その体験と経験を有する我々自身が情熱と好奇心をもって真摯に取り組むことで、その姿勢は子どもたちの心に響き、深い学びと記憶として刻まれていきます。
明るい豊かな社会の土台となる船橋の未来を担う子どもたちの成長と共に我々自身もまた好奇心を持って一緒に成長していけるようなJC運動を展開して参ります。
【市民の好奇心を高めるまちづくり】
地域の活性化や住みやすい環境の整備などのまちづくりはこれまで主に行政が担ってきました。人口65万人を超え、大都市となった船橋市においては、その行政の役割はますます重要になっております。
しかし、まちを変えていくためには、市民一人ひとりの関心と行動が不可欠であります。市民一人ひとりが「自分たちも何かできるかもしれない」「やってみたい」と行動していくことが、まちを動かす大きな力になります。そして、その出発点にあるのが、市民の好奇心です。この好奇心を刺激し育むことで市民一人ひとりが自然と様々なまちづくりへの関心を高め、まち全体の活性化に繋がっていきます。
我々船橋青年会議所は、半世紀以上にわたり地域に根ざしたJC運動及びJC活動を展開してきました。そこから得た知見と英知を結集し、市民の一人ひとりが、「自分も何かやってみたい」と好奇心から心が動き出すようなまちづくりを進めて参ります。
好奇心が生まれるまちには、挑戦があります。挑戦の先には、希望と未来があります。
我々自身もまた、このまちに住み、活動をする青年として「我々のまちづくりがどのような成果をもたらすのか」という結果に好奇心を持ち、船橋の未来に新たな一歩を刻んで参ります。
【好奇心を育む人材育成の推進】
複雑に絡み合いグローバル化された現代社会において、私たちが生き抜いていくために必要とされる能力は多様化しております。その必要とされる能力を身に着けていくためには年齢を問わず学び続けることが必要不可欠です。そして、学び続けるための原動力となるのが「もっと知りたい」「もっとできるようになりたい」という知的好奇心です。知的好奇心は学びの原点であり、挑戦や行動を生み出す原動力でもあります。様々なことに果敢に挑戦し、行動できるような人材の育成は、これからの船橋のまちを背負って行くリーダーを生み出す契機となるため、明るい豊かな社会の実現に直結します。
また、我々船橋青年会議所のメンバーはこれからのまちの未来を担う人々と同世代であるため、同じ目線に立ち、近い感覚を持って活動しています。だからこそ、表面的な学びではなく、心から共感し、内側から湧き上がるような好奇心を刺激する場やメッセージを届けることができると確信しております。「やってよかった」「もっと知りたい」といった気づきと成長の実感を伴う人材育成事業を通じて、我々自身もともに学び、ともに成長していきたいと考えております。
好奇心が芽生え、広がっていく先にこそ、未来を動かす人材が育ちます。我々船橋青年会議所は、その起点となるようJC運動及びJC活動を展開して参ります。
【わんぱく相撲船橋場所の確立】
2024年度に始めたわんぱく相撲船橋場所ですが、この2年間で多くの熱戦が繰り広げられてきました。まず、初開催となった2024年度の一回目は荒削りな部分もありましたが大きな反響を得ることができ、開催の意義を実感しました。次に、その反省を活かして行った2025年度には女子大会を新たに実施するなど、対象範囲を拡大して取り組みました。
そして、2026年度にはいよいよ三回目の開催を迎えます。
わんぱく相撲は、子どもたちにとって武道を通じて古来より伝わる礼節を学べる貴重な機会であり、船橋大会から千葉県大会、そして全国大会へと繋がる青年会議所の伝統行事でもあります。このようなわんぱく相撲は子どもたちに文字通り夢と希望を与えるのみならず、保護者や設営をする我々船橋青年会議所のメンバー、協力団体と関係する全ての人々に多くの感動を与える場となります。
この情熱溢れるわんぱく相撲を次代に繋ぐため、過去2回の経験を最大限に活かしながらその運営方法を確立させることにより、2027年度以降の規範となるよう責任をもって取り組んで参ります。
【24年ぶりの千葉ブロック大会・船橋大会の主管】
船橋青年会議所の設立以来、千葉ブロック大会(会員大会)が船橋の地で開催されたのは1975年と2002年の二度になります。そして、2026年度には、実に24年ぶり、三度目の開催となります。
この千葉ブロック大会は、我がまち船橋の魅力を広く発信し、船橋のまちの発展に大きく貢献できる絶好の機会となります。我々船橋青年会議所は、この大きな機会を逃すこと無く率先して即座に動ける姿勢を示すべくリーダーシップを発揮し、今こそ地域を牽引する時です。
そして、この大会の成功には、千葉ブロック協議会や船橋青年会議所OB会との連携が不可欠であり、多くの労力と協働が求められます。しかし、この挑戦をやり遂げた先には、組織としての大きな成長と地域に新たな活力をもたらす未来が広がっております。
千葉ブロック大会・船橋大会の主管LOMとして責務を果たした後に見える景色がどのようなものか。大いなる期待を胸に我々船橋青年会議所は千葉ブロック大会の主管LOMというこの歴史的な役目を務め抜き、地域と組織の可能性を切り拓いて参ります。
【おわりに】
人間の好奇心は最大の原動力になります。故に、何より自分たちが好奇心を持って楽しんで行うことが大切であると考えます。自分たちが楽しんで行うことにより、我々の行動はより活発となり、血肉を伴ったものになります。このような思いを胸に行う我々の意志は必ず他者に伝播していきます。
好奇心による妥協なき探求の先に実感を伴う成果を残し、我々船橋青年会議所の2026年度を終えるという使命のもと、JC運動及びJC活動を展開して参る所存です。
2026年12月31日を迎えたその時、「大変楽しい1年であった」とメンバー皆が幸せを感じられ、船橋青年会議所が組織として次のステージへと昇華されるよう1年間努めて参ります。
【スローガン】
楽しんでいこう!!~好奇心は最大の原動力~
【事業計画】
一、個の尊重と適材適所による効率的な組織運営
一、自身の意識改革の先にある会員拡大
一、好奇心により自ら学びたいと考えられる青少年の育成
一、市民の好奇心を高めるまちづくり
一、好奇心を育む人材育成の推進
一、わんぱく相撲船橋場所の確立
一、24年ぶりの千葉ブロック大会・船橋大会の主管
