はじめに
第55代理事長 鈴木雄輔
はじめに
船橋青年会議所が誕生し54年という長きに渡り活動をして来られたのは先輩諸兄・諸姉のまちを想う心や努力があったからに他なりません。今一度、諸先輩方が築きあげてきてくれた事に最大の敬意と感謝をするとともに2023年、新たな歴史を刻み、創立より変わらない【明るい豊かな社会】を目指し会員全員で様々なことに挑戦をして未来永劫、船橋青年会議所が光り輝く団体となれるよう活動していきたいと思います。
2020年より新型コロナウィルス感染症の流行に伴い、人類が経験のない恐怖や不安にかられました。人々は新しい生活様式や価値観・経済面など大きな変化に対応してきました。感染症流行前の状況に戻ることはもう無いかもしれません。その中でも我々は決して歩みを止めてはなりません。アフターコロナの中で先見性を持ち、地域に根差した活動・運動を通して我々の存在価値を更に高めていきたいと考えております。
実体験を通した青少年健全育成
多様な情報や価値観に多く触れる現代において、子供の健全育成を取り巻く環境は自身の幼少期より選択肢が多く、取捨選択がとても難しくなっていると感じます。人は大なり小なりの選択を自ら行い、成功や失敗の経験を繰り返すことで人格を形成していきます。選択の基準が曖昧な幼少期においては様々な実体験を通して、親やネットでは決して得られない価値観や経験に触れ考えさせる学びの場が必要であると考えます。普段の生活の中では決してできることのない体験や生涯に残る経験は子供たちの正しい選択を選び出す価値基準をつくる為の一助になると考えます。子供の未来を真剣に想い我々ができることを最大限に行い、青少年健全育成を目指します。
会員拡大について
メンバーの減少が深刻な状況となっています。現状が続くと船橋青年会議所の存続が危ぶまれる状況になります。54年間という歴史を我々の世代で無くしてしまってよいのでしょうか。会員拡大は全会員の共通の問題と捉え、解決をしなければなりません。2023年度は拡大に繋がると思ったことは、まず行動に移します。行動量に応じて結果というものは必ずついてくると信じており、近年にない拡大の年になるように邁進していきます。それと同時に短期的な拡大だけではなく、未来に船橋青年会議所を残すために長期的な拡大方法も模索し、ひとつひとつ課題をクリアし道筋をつけていきたいと考えております。
郷土愛あふれるまちづくり
船橋市は64万人という大きな都市であり、都心に近く、アクセスが便利という点もあり人口推移の予測では更に人口の増加が見込まれています。海に面し、都市部では交通インフラも整っており、北部に行けば自然豊かな環境も残っており、とても良い住環境ではないかと考えています。しかしながら船橋と聞いてこれという特色が無いという問題があると思っています。自身の住むまちに愛着や郷土愛を持つことが出来れば、人がまちを育て、まちが人を育てる好循環が生まれるものと考えます。船橋市における良い面、悪い面を調査・分析し郷土愛を育める事業を目指します。
人間味あふれる人材育成
新型コロナウィルス感染症の影響もあり、オンラインによるコミュニケーションが当たり前になった今、コミュニケーションの非リアル化が進んでいると感じられます。
新しい考え方や手法、常識を受け入れ、いち早く取り入れていく柔軟性がこの時代当然に必要なことだと思います。しかしながら非リアル化に伴い人間味がより必要になってきていると思います。どの様な状況下においても人の心を掴み、誰からも尊敬されるリーダーシップを持った人材育成が必要と感じます。新しいものへ挑戦する柔軟性と人間味の溢れるバランスの取れた人材育成を目指します。
組織運営について
2023年度は入会2年未満、そして年齢が若いメンバーが多数を占めます。青年会議所には独特のルールや運営方法があったり、公益社団の厳格なルールがあったりと様々な縛りの中で運営されています。この厳格なルールを守り、適正な運営を行うことを基本としつつも、時代に即し変更されるべき部分は積極的に変えていかなければならないと考えています。また少人数の今だからこそJC運動・活動の意義を知ってもらう機会を設けることで会員全員に青年会議所の一員であることに誇りをもって積極的に活動が出来る環境を作ります。また会員減少に伴い、財政面に大きな影響がでることは間違いありません。永続的な運営には財政の健全化を図り無駄のない運営を行うと共に、当団体の趣旨に賛同を頂ける賛助会員を広く集めていく必要があると考えます。組織運営の中枢を担う事務局が誰よりも積極的に行動することで会の質向上を目指します。
ふなばSEAフェスタの実現
2019年を最後に4回開催されたふなばSEAフェスタは新型コロナウィルス感染症の影響もあり、中止となっています。参加者が1000人を超える規模の事業に成長し、人々の関心を集められるコンテンツになっていました。継続事業を実行することは、市民に我々の存在をしってもらう大きなチャンスと考えます。2023年度は3年間中止となっていた、ふなばSEAフェスタの開催実現を目指します。市民に船橋の海の魅力と現状を知ってもらうことで、海に親しみを持ち大事にしていこうという当事者意識をもたせ、船橋の海、船橋のまちに対する愛着を深め行動を変えることを目標に活動をしていきます。現役会員の人数減少に伴い、運営は非常に困難であると考えています。OBの諸先輩や関係諸団体、近隣企業・ボランティアなどに協力を得ながら、新しい運営方法・新しいスタイルのふなばSEAフェスタを目指します。
おわりに
年々会員が減少し今や危機的状況と言わざるを得ません。船橋青年会議所の過去を振り返れば会員数100名を超え市民やまちに大きな影響力を持ち活動をしていました。人数減少に伴い、我々の活動の幅も年々狭くなってきていると感じています。市民やまちに必要な団体であり続けるには、まずは我々の想いに賛同してくれる仲間を作っていく必要があります。2023年度は会員の拡大を目指し、会員ひとりひとりが青年会議所の一員であることに誇りを持てる様に理事長として環境づくりを進めていきます。皆の力が合わされば船橋青年会議所は光り輝き、設立より目指してきた明るい豊かな社会の実現に近づくものと考えます。1年間よろしくお願いいたします。
スローガン
再輝 ~船橋の未来の為に~
基本計画
一、実体験を通した青少年育成
一、メンバー全員で行う会員拡大
一、郷土愛あふれるまちづくり
一、柔軟な意識と人間味あふれる経済人の育成
一、ふなばSEAフェスタによる広報活動
一、未来に向けた財政計画