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理事長所信

はじめに

船橋青年会議所理事長
2015年度理事長
後藤 敏宏

2015年、公益社団法人船橋青年会議所(以下、船橋JC)は、創立46年を迎えます。この長い歴史の中で、地域に根差し、地域から頼られ存在し続けてきた意義に共鳴し、明確な目的意識と目標意識を共有しながら若い我らが手を取り合い、課題解決に向け行動していくことが最も大切であることを諸先輩方より学び、受け継いでいます。

今現在、創設当初では思いもよらなかった新たな問題や課題を抱えています。私たちは、迷うことなく問題や課題に正面から向き合うことで、それらを解決する糸口を掴むことができます。積極果敢な行動こそが私たちが住む船橋の発展を願う一途な思いであり、「明るい豊かな社会の実現」を伝承することの証であると感じています。そして、継承と伝承を両輪とし、バランスのとれた洗練された組織へと進化し続け、未来へと繋いでいくことが船橋JCにとっての責務であり、最大の使命であると思います。また、我々の運動を効果的に発信することの重要性を感じており、多くの人に伝え、理解され、様々な事業に参加していただくために、迅速かつ正確な発信力を備えたいと考えています。更に、PRや報告・検証の在り方、そして内部の情報共有などを行うことにより、相互連携の強化を図っていきます。

昨年度、我々は公益社団法人格を取得し、公益元年として運営並びに予算編成・執行プロセス・例会の在り方・公益目的事業と内部向け事業の調整など、試行錯誤を繰り返しながら会員が一丸となり「公益」の意義を共有し、実践をしてきました。

今年度はこれを土台に、更なる進化を心掛けていきます。


明るい豊かなまちの創造を目指して

今、このまちに何が必要なのか、何が足りないのか。少子高齢化の中での持続可能なまちづくりを考える時期に来ていると感じます。そして、物質的な豊かさだけではなく、心の豊かさに焦点を当て、市民を巻き込んだ運動の展開が必要だと思います。また、行政や各団体との連携も視野に入れ、最良のかたちでの幅の広い運動の展開をしていきます。そして何よりも、次代を担う青少年を育成することは、地域社会を構成する責任世代としての義務であると思います。子ども達には、美しいものや自然に感動する柔らかい感性、自立心、自己抑制力、助け合う心、責任感などの豊かな人間性を育むことが大切であると感じます。また、「明るい豊かなまちづくり」の担い手として自らの未来に夢、希望や目標を抱き、その実現に向かって精一杯取り組んでほしいと感じています。そのために、充実した青少年育成事業の構築・展開をしていきます。


次代を担うリーダーの育成を目指して

刻々と変化する社会情勢の中、自ら率先して行動するリーダーの存在が求められます。激動の変化にも対応できる順応性、その力を備えたリーダーを育成することが必要であると考えます。地域において、また、企業において各自の隠された能力を開発する影響力のある人材育成を目指すのであれば、先ず自分自身が影響力を持った人間にならなければならず、また魅力ある人材育成を目指すのであれば、先ず自分自身が魅力を持った人間にならなくてはならないと思います。若い青年経済人達に、今、すべきことや自分の使命に気付いたり、資質向上のために学んだりする機会を設けることが必要であると感じています。そのことは真剣に地域の発展を願う青年経済人が増えるきっかけとなり、いずれは企業の継続発展や地域経済に貢献できる人材育成に繋がると確信しています。「明るい豊かな社会の実現」に向け、そのような力を発揮できる環境づくりに努め、変革の能動者を育成すべく事業の展開をしていきます。


真の公益事業を推進できる組織を目指して

公益事業の発展を考えた時、会員拡大の重要性は明確であります。公益法人として幅広い運動を展開するためには、広く会員を求め、より地域に根差した存在を心掛けなければなりません。そして、この会員拡大を進めるためには、会員一人ひとりがその意義や目的を共有し、常に意識し続けることが大切であると思います。また、各会員がこのことに積極的に取り組むと共に、組織全体での行動を更に推進していくことで、より多くの会員と共に、より組織に活力を与え、より大きな目標に向かっていけるものと確信しています。また、会員一人ひとりの生まれ持った資質・多様な価値観をぶつけ合い、切磋琢磨することで、人間力を高め合うことができ、更に例会や事業を充実させていきたいと考えています。

そして我々は、「恒久的な世界平和の実現」を目標とし、国際理解を深めつつ多様化する国際社会が直面する問題に対し、新たなネットワークの構築などを視野に入れながら取り組んでいく必要があると感じております。国際的な責任を自覚し、諸外国との情報の送受信、そして交流なども念頭に幅の広い活動を心掛けていきます

私自身、JCに入会したことで多くのかけがえのない仲間を得ることができました。その経験を活かし、公益社団法人船橋青年会議所を“公益法人”という名ばかりでなく、真の公益事業を推進する組織へと進化し続けるよう努めていきます。


50周年事業準備会議について

1970年に設立された我々船橋青年会議所は、2019年に50周年を迎えます。当時から現在に至るまで社会情勢が変化しつつも、時代に即した運動を展開し、数限りない輝かしい功績を打ち立て、礎を築いてきました。我々が地域社会に必要とされる組織であり続けるためには、長期的なヴィジョンも必要であると考えます。今一度、会員一人ひとりが今まで以上に高い意識を持ち、厚い思いを共有できるよう努力をしていきます。


出向者支援について

出向には、LOMでは経験することのできない多くの学びがあり、その学びから多くの刺激を得ることができます。また、時に世界規模の視点に立って物事を考えることができる素晴らしい機会でもあります。出向者個人の成長はLOMの成長に繋がり、ひいては船橋の発展に繋がるものと思います。

出向者にはLOMの代表者として誇りを持ち、それをフィードバックしていただけるよう最大限の支援を行っていきます。


おわりに

諸先輩方の輝かしい歴史を継承し、創始の精神を脈々と受け継ぐことを胸に、次世代に繋ぐ新たな一歩を全会員が一丸となって取り組んで参ります。

過去からの連続した繋がりがあるからこそ今があり、今のこの瞬間が未来へと繋がっていきます。我々の英知と勇気と情熱を結集し、地域を本気で考え行動し、不変の理念である「明るい豊かな社会の実現」に向け、力強く運動を展開して参ります。

私は、愛する地域と次代を担う青少年のため、そして公益社団法人船橋青年会議所の更なる発展のために、常に感謝の気持ちと挑戦し続ける気概を持って鋭意努力して参ります。


スローガン

温故知新

~古きを知り 考動し 新たな歴史を刻む~


基本計画

一、健全な青少年育成

一、地域社会におけるリーダーの育成

一、青年会議所会員の拡大と組織の増強

一、効果的な発信と新たなネットワークの構築

一、50周年事業に向けての準備

一、日本JC、関東地区協議会、千葉ブロック協議会との連携した運動の推進