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理事長所信

はじめに

船橋青年会議所理事長
2016年度理事長
嶋田 亮

我々青年達は、今の日本に対してどのような事が出来て、何を残していけるのでしょうか。今を生きる青年達の「使命」とは、どのような事なのかを深く考える必要があるのではないでしょうか。2015年、日本は戦後70年を迎えました。当時の先人たちは命を懸けてこの日本を守ろうとしてくれていました。戦中から戦後にかけて祖父の時代は必死に日本を建て直し、親世代は敗戦国であったこの日本を、高度経済成長期をおこし再度世界の中に立たせてくれました。では、今の時代を預かっている我々青年達は何をする必要があるのでしょうか。人口減少・高齢化社会・経済停滞・少年犯罪・エネルギー問題など今ある社会問題を解決せずに、次の世代に引き渡すことは無責任ではないでしょうか。私たち青年会議所の目的である「明るい豊かな社会」の実現をするためにも、我々青年達は「使命」を共有し、信じ合える仲間と共に、魂を燃やして焦げるまで、様々なことに挑戦し、問題を解決していく必要があると考えます。


拡大は力となる

何故私たちは多くの仲間を必要とするのでしょうか。青年会議所は今から100年前セントルイスに住む銀行員 ヘンリー・ギッセンバイヤーによって創られました。そして、1949年、青年経営者三輪善雄氏が東京青年会議所の前身、東京青年商工会議所を設立しました。このように、いつの時代においても世の中を変えてきたのは、いつもたった1人からでした。しかし、1人では世の中を変えることはできません。その1人の声に賛同し、協同する仲間が必要となります。「1人で言えばグチ、10人で声となり、100人で力となる」というように私たち青年会議所の目的「明るい豊かな社会」の実現をするためには多くの仲間が必要なのです。その為には、私たちがどのような「使命」を持った組織なのか、どのような活動・運動をしているのかを伝え、「あなたと共に活動をしたい」という熱い想いを持って会員の拡大に力を入れていく必要があります。


攻める広報

私たちは、このまちに青年会議所の活動・運動を発信していく必要があります。何故なら私たちはこのまちを良くしようと日々活動し運動しているからです。広報によって、1人でも多くの市民の方々がこのまちのことを考えてもらうきっかけになれば、私たちの目的「明るい豊かな社会」の実現達成に1歩近づくのです。しかし、効果的に伝えていくには、どこの地域に、どのような対象者へ、どのような方法が一番適しているのかなど、1回1回の広報の仕方を精査し、効率的かつ戦略的な情報発信が必要です。


強固な組織

私たち青年会議所の目的を達成するためには、「使命」を共有共感できる組織づくりが必要となります。しかし、その前に組織とは共に活動する仲間がいて初めて組織となるのです。そして、仲間とは利己を考えることなく、利他の精神を持ち、お互いが共に成長できる「友」でなくてはいけません。「縦の糸はあなた、横の糸は私、織りなす布はいつか誰かを暖めうるかもしれない」「糸」中島みゆき。(公社)船橋青年会議所の組織は、この詩のように、お互いを支えあう「友」が集まった、まちを暖められる運動を行っていく強固な組織を目指します。


今の時代を生きる青年経済人

次世代の子ども達に希望ある社会を手渡す為に、私たちは今何をしなくてはならないのでしょうか。戦後から近年までのように人口が増え、何でも売れ続けている時代は終わりました。これからは日本が世界に誇る良質なサービスや品質などをもっと進めていく「質的成長」が必要になると考えます。昔から変わらないものを大切にしながらも、恐れずに新しいことに「挑戦」していく勇気が必要です。以前、船橋青年会議所のシンポジウムに来られた本田宗一郎氏が「チャレンジして失敗を恐れるよりも何もしないことを恐れろ」と言っています。そして、時代の先を読める力を持ち、それに対して培ってきたノウハウを活かし順応対応していく柔軟さが重要だと思います。


未来を描ける人間力

「必死に生きてこそ その生涯は光を放つ」と戦国武将織田信長は言い残しました。必死に生きているひとは輝いて見えるものです。では輝いているひとには何があるのでしょうか。それは生きている意味、つまり「使命」が明確であるひとだと考えます。「使命」言い換えれば、人生の中の絶対にぶれない「本当の目標」ということです。そして、その「本当の目標」を達成するために5年後10年後など未来を描いていける力を持っているひとが輝いていると思います。そのような輝く市民が増えればこのまちはもっともっと良くなっていくと考えます。


船橋が目指す未来

2040年までに全国約1800市町村のうち約半数(896市町村)が消滅する恐れがあると、ある分科会が発表し(2014年5月)世間を騒がせました。一方、我がまち船橋の現状は人口が順調に増加し、財政状況も順調といわれていますが、解決していかなければいけない問題もまだ多く残っています。その問題に対して、1人の力や1つの団体の力だけでは解決が難しいことでも、船橋のことを想っている、人・企業・行政・NPOなどが垣根を越えて、皆で協力し合い、アイデアを出し合えば必ず解決できる道が開かれるはずです。「打つ手は無限」と船橋出身の実業家滝口長太郎氏も言っているように、様々な手段を探って、問題解決に向けて「挑戦」していく必要があると考えます。


グローバル化が進むまち

オリンピックが開催される2020年までに、船橋が国際化に対応できるまちになるためには。2015年の世界の人気観光都市ランキングで、京都市が昨年に続き 2年連続で1位に選ばれました。日本のまちが世界に認められるのは喜ばしいことです。しかし、なぜそこまでの評価を得ることが出来たのでしょうか。船橋も同じ日本、チャンスはあるはずです。「人の世に道は一つということはない。道は百も千も万もある」坂本龍馬が言っているように1人1人違う生き方があります。訪れる人にもそれぞれの国の文化・思想などが多種多様あるのです。そして、その人のことを理解しようとすることが、グローバル化対応力への一歩になると考えます。そして、この船橋の魅力を世界に押し出していきたいと考えます。


輝く青少年育成

変化の激しいこの時代を生き抜き子どもたちが輝いていくためには、様々なことに対応していける力の育成が必要になると考えます。その為に、子ども達には恐れずにあらゆることに「挑戦する心」を培ってもらいたい。子どものころに失敗を恐れずに「挑戦」していく経験をしてもらいたい。その経験値が子どもたちの生きる力となっていくと思います。今私たちが行っている活動・運動は、すぐに目に見える形で現れるものではないのかもしれません。しかし、「あなたが今まく種はやがてあなたの未来となって現れる」と夏目漱石が言っている通り、私たちはこのまちの未来を育んでいきます。


むすびに

「いくら廻されても針は天極を指す」(詩人高村光太郎)
「いかに変化の激しい時代であろうと価値観をぶれさせない心の羅針盤をしっかりと持つ」という意味があると私は捉えています。そして、(公社)船橋青年会議所においても、信頼し合える「仲間」と共に、「魂」を燃やして焦げるまで120%の力を出して、各会員が「使命」を果たし、船橋青年会議所が一丸となって「明るい豊かな社会」の実現という天極を指していけるよう、果敢に「挑戦」していきたいと強く思います。


スローガン

「挑戦~仲間と共に魂燃やして使命を果たせ~」


基本計画

一、巻き込み力のある会員拡大運動

一、効率的かつ戦略的広報活動

一、共に成長し合える組織づくり

一、先読み力のある青年経済人育成

一、未来を描ける人間力育成

一、船橋の為のネットワーク構築

一、世界の船橋への対応力育成

一、輝く青少年の育成