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理事長所信

私たちは次代の社会の担い手、推進力として、現在の社会がより美しく、より豊かに、より正義に満ちた社会になる事を熱望し、理想的な社会を建設したいと念願しております・・・。((社)船橋青年会議所設立趣意書、冒頭文より)


はじめに

船橋青年会議所理事長
2012年度理事長
遠藤 隆恵

日本は、“バブル崩壊”、“失われた20年”、を経て、現在に於いては90年代後半から始まったデフレも相まって日本経済は停滞し、国際競争力も低下しました。

また近年では、政治混乱、財政悪化、少子高齢化等、様々な問題が広がり、国全体が自信を喪失し、方向性を見失っている状況にあります。その上、2011年3月11日に発生した東日本大震災では、未曾有の大地震と大津波が発生し、広域にわたって甚大な被害をもたらしました。さらに、原発事故による放射能汚染と電力不足といった、これまで誰もが想定していなかった新たな問題が引き起こされたのです。つまりこの震災は、日本経済に打撃を与えただけでなく、日本という国の在り方を根底から問い直す、大きな課題を突き付けたのです。このように現在、日本は大きな岐路に直面しており、このままでは国力の一層の低下が懸念されています。

このような危機的状況の中、私たちは何が出来るのでしょうか。今、私たち青年会議所メンバーがやるべき事は、問題意識を持ち、どんな場面においても形だけにとらわれず、変化や進化のために自らの意思を主張し、ビジョン達成に向けて行動を起こしていくことではないでしょうか。混迷を深めた日本を輝かしい未来へと進めていく為には、私たち青年会議所メンバーをはじめ、青年層が中心となって、世界的な潮流における日本の存在価値を再考する事が必要不可欠です。また、未来に向けたまちづくりと経済開発について具体的なビジョンを持って仲間を集い、気持ちを一つにしていく事が非常に重要なのです。世界規模や大きな視点で物事を考え、自分に出来る事を一つ一つ、身近な地域で実践していく事こそが、現在の日本にとって最も大切な事である、と考えるのです。

私たちの行う青年会議所活動の目的は、「明るい豊かなまちづくり」です。私たちが率先して地域を明るく元気にし、笑顔と活気溢れる青年として、積極的に活動していかなければなりません。「新たな価値の創造」を目指して活動していく事により、地域に求められる存在である事はもとより、さらなる躍進を続けていくことができるのではないか、と私は考えます。環境の変化に対応した柔軟性と、行動をおこす決断力・実行力を兼ね備える私たちは、無限大の、大きな可能性を秘めている団体なのです。

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組織づくり「活力ある組織づくり」

地域の課題に対して大きな役割を担っていくためにも今こそ、未来を拓く、活力ある組織づくりが必要なのです。もちろん、設立以降43年もの間、多くの諸先輩方、また我々をサポートして下さった諸団体の皆様が積み上げて下さったたくさんの功績や英知に敬意を表し、それに恥じないような活動を継続していく事は、非常に重要です。しかし、これまでの慣例にだけのっとって、そのまま進むのでは、未来は拓けません。輝かしいこれからの日本社会を切り拓くためには、まさにあらゆる可能性を求め、「明るい豊かなまちづくり」の実現に向けて変化を遂げていく事も、時として必要ではないでしょうか。そのためには活力ある組織を目指し、個々のメンバーが高い目標を持ってチャレンジしていく意欲が必要です。

高い目標を持つという事とは、現状が非常に好ましいものであっても、現状に満足することなく、より良い状態を獲得しようと追求していく事につながっていきます。その意欲が意識され、実現の可能性を追い求めていく事で個人の自己改革を促し、私たちメンバーが成長し、組織が有効的に機能していくのです。そのためには個人が高い目標を持つと共に、組織内において「現状に問題がある」という危機感を持つ事が重要になってきます。

また、公益法人制度改革など、私たちを取り巻く環境は、創設時から変化し続けています。環境の変化を見定め、創始の精神を引き継ぎ、本会の目的(定款第1章総則第3条目的)の達成と、「明るい豊かなまちづくり」の実現に向け、組織の変革を興します。公益法人取得に向けて、システム化を図り、会の運営に支障の起こらないよう、組織の再構築を図ります。公益法人取得が私たち、青年会議所活動の限界であってはならないのです。今まで活動してきた事は、公益法人としての活動の延長線なのです。

そして私たちの組織も、公益法人として活動していく中で、現状に満足して変化を受け入れないのではなく、常に問題意識を持って組織を変化させ、ハイスピードで変化する環境に耐えうる組織構築が必要となります。そのためにも情報の共有化を図り、個々が各々の問題を解決するのではなく、個々が問題を見つけ、組織として解決に取り組んでいく体制づくりが急務となります。また、活力ある組織を目指すためには、組織のシステムだけを変えるだけではなく、メンバー同士の交流も重要であり、欠かすことはできません。友情を育む事により、より活力ある組織が生まれるのです。つまりは、活力ある組織でなければ、ひとづくり、まちづくりに向けた行動もできず、仲間も増えていかないのです。活力ある組織が現実のものとなれば、おのずから会員拡大も実現するのではないのでしょうか。

(社)船橋青年会議所の存在意義を考えながら、活力ある組織への再構築を共に展開していきましょう。


ひとづくり「自信と誇りあふれるひとづくり」

混迷を続ける現状において今、私たちは何をすべきでしょうか。それは、様々な困難を乗り越えてきた先人が古来より育んできた価値観を取り戻す必要があるのではないでしょうか。受け継がれてきた日本人としての精神があったからこそ、幾多の困難も乗り越え、自信と誇りとなったのです。まずは今後起こりうる困難に備えるために、今一度、私たちが学び、修練を続ける事により、様々な問題に立ち向かっていく心の強さを培っていくこと、そしてその心の強さを自信と誇りに変えていくことが重要なのです。また、自信と誇りを持ち続ける事により、高い志が生まれます。

高い志を持って活動し、私たちが成長し、組織が成長し、まちが成長し続ける。まちは、そこに住む人々の成長と共に、発展します。人間の成長がまちの発展につながるのですから、率先して私たち自身が成長するよう、努力すべきです。

(社)船橋青年会議所に所属する私たちが、これからの地域を担っていくリーダーとして自己の修練を積み、成長を目指します。リーダーとしての資質と、経済人としての素養を共に高めていくのです。未熟な部分を鍛え、それぞれの個性を伸ばすことで、まちを支えるリーダーとしてさらに成長する事ができるはずです。そしてその力を地域社会へ、また企業へと還元していきましょう。

それには、私たち自身の成長のためにも、まちづくりの活動を活発にするためにも、より多くの仲間の力が必要となります。現在の厳しい経済環境の中に於いては、企業も個人も自らのことだけで精一杯かもしれません。しかし、まちの未来を憂い、まちのために貢献したいという熱い想いをもっている青年は少なくないはずです。そんな想いを同じくする仲間を一人でも多く増やし、共にまちづくりをしていきます。私たちの成長が、魅力へとつながり、会員の拡大につながっていくのです。

私たち青年が効率的、効果的に行動する事で、成長を続け、次代の社会の担い手・推進力として活躍できる人材育成を目指して参ります。


まちづくり「新たな価値の創造をめざすまちづくり」

江戸時代の船橋は、陸海交通の要衝の宿場町として栄えました。現在では、都心や成田空港にも近く、豊かな交通網を併せもつなど、恵まれた立地条件を備えたまちである事から、東京のベッドタウンとして、千葉県第二の人口規模を持つ住宅商業都市となっております。

この船橋を、「明るい豊かなまち」を目指して発展する為にも、私たちが率先して、住んでいるまち・働いているまちのことを考え、青年会議所会員である前に、よき市民・よき社会人であるべきことを自覚しましょう。私たちが、青年会議所活動で培ってきた知を活かし、未来を担う青少年をはじめとした、地域住民がまちを知り、愛着を持てるよう、また今まで知り得なかった新たなまちを発見できるよう、私たち市民による、“まちづくり”を創造していきます。地域行政や住民を巻き込みながら、共に行動をおこし、「船橋の新たな価値の創造」をめざしていきます。

私たちは、現在の社会がより美しく、より豊かになる事を熱望し、理想的な社会を建設したいと念願しております。私たちは、地域住民と共に、まちを知り、まちを考え、まちの現在と未来の課題解決に繋がる真の価値を創造し、提言していかなければなりません。そして、公益団体として地域行政や住民から支持される、「なくてはならない組織」を目指して、活動していかなければならないのです。


むすびに

私たちは一人ひとりにとっての「明るい豊かなまちづくり」を実現するため、人々の意欲向上と課題解決に率先して取り組んで行動します。そして、公益団体として地域行政や住民から支持される、なくてはならない組織を目指し、共に行動し続けていきましょう。


行動指針

一.
私たちは、お互いの成長とチームワークを大切にし、活気に満ちた組織をつくります。(組織づくり)
一.
すべての行動は「明るい豊かなまちづくり」にあります。私たちは、地域住民の立場で考え抜き、地域のリーダーとして修練を積み、地域住民の現在と未来の課題解決に繋がる真の価値を創造し、期待に応え続けます。(ひとづくり)
一.
私たちは、地域行政・住民を共に価値を生み出す大切なパートナーと考え、共に発展することを目指し、信頼関係に基づいた適切な関係を保ちます。(まちづくり)
一.
次代の社会の担い手、推進力として活躍を望む志の高い会員の拡大に取り組みます。

事業計画

一.
リーダーとしての資質と、経済人としての素養を共に高める事業の開催
一.
地域に根付いた、まちづくり事業の開催
一.
修練、奉仕、友情を求める同志としての会員拡大